火災現場で犬2匹救出 消防隊員がおりの囲い破る…軽いやけど負うも元気、滋賀・長浜 

救助された2匹の犬。やけどを負ったが落ち着いた様子だという=滋賀県長浜市
救助された2匹の犬。やけどを負ったが落ち着いた様子だという=滋賀県長浜市

 滋賀県長浜市東上坂町の車両置き場で12日未明に発生した火災で、現場でおりの中に閉じ込められていた犬2匹が消防隊員らに救出されていたことがわかった。

 長浜署などによると、火災は12日午前2時半ごろに発生。木造平屋建ての建物約75平方メートルと屋外にあった乗用車8台が全焼した。けが人はなかった。

 長浜市消防本部によると犬2匹は、車両置き場の管理者の親族で近くに住む会社員の男性(39)が建物外側に設置したおりの中で飼っていた。火災発生当時、男性が2匹を助けようとして火や煙の中でおりに近づこうとしたのを、現場にいた消防隊員らが制止。おりの囲いを破って安全を確認した上で、男性とともに中にいた大型犬と中型犬を外へ誘導した。2匹は顔や背中などに軽いやけどを負っているが、元気で落ち着いた様子だという。

 同消防本部長浜消防署の菅井康之署長補佐は「隊員が火災現場で犬を救出するケースは珍しい。ペットも大切な命。火災には十分注意を」と話している。

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