フィッチも日本国債格下げ方向で見直し
大手格付け会社フィッチ・レーティングスは9日、日本国債の格付けを最上位から5番目の「シングルAプラス」から引き下げる方向で見直すと発表した。日本国債の格付けの方向性を「ネガティブ(弱含み)」とする。
フィッチは安倍晋三首相が来年10月に予定されていた消費税率10%への引き上げを延期したことが「格下げにつながるマイナス要因の一つ」と指摘。2020年度の財政健全化目標の達成も「リスクが高まっている」とした。
大手格付け会社ではムーディーズ・インベスターズ・サービスも1日、日本国債の格付けを最上位から4番目の「Aa3」から「A1」に1段階引き下げた。日本国債の市場では今のところ大きな影響は見られていないが、格下げが相次げば信認が揺らぐ可能性もある。