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2013年06月06日

舞台芸術制作者オープンネットワーク[ON-PAM]「文化政策ラボ1 鈴木忠志さんとのディスカッション」06/04森下スタジオCスタジオ

 私事ですが、今年3月から舞台芸術制作者オープンネットワーク[ON-PAM(オンパム)]の会員になり、同組織内の文化政策委員会に所属しました。
 2011年3月の震災発生時、ツイッター上で「制作者のネットワークの必要性」を訴える発言を目にし、強く共感していたんです。それがこうして形になり、具体的な活動が始まったことに感動をおぼえます。

 2013年2月14日の設立総会、3月14日の文化政策委員会キックオフ・ミーティングを経て、「文化政策ラボ1 鈴木忠志さんとのディスカッション」を拝聴しました。鈴木忠志さんSCOT主宰・前SPAC芸術総監督で、世界的に有名な演出家です。

 ・鈴木忠志さんのブログ⇒「助成制度のこと」「公共ホールのこと
 ・ON-PAM会員の野村政之さんのブログ⇒「鈴木忠志「過疎村のこと」を読む。
 ・ON-PAM理事長の橋本裕介さんの原稿(PDF)⇒「孤独と連帯─「舞台芸術制作者オープンネットワーク」発足に寄せて」(セゾン文化財団viewpoint No.63)
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 目の前に鈴木さんをお迎えして、3時間みっちりお話を伺うことができました。「目の前に生身の鈴木忠志が居て、自由に、熱心に、若者に向かって語りかけている」という事実が、まず凄いです。そして「演劇人はなぜ貧しいのか」「助成金はなぜ削られるのか(行政サービスと文化政策)」といった疑問が次々に氷解!「西洋の演劇とアジアの演劇の違いとは」「社会事業としての演劇とは」「日本の演劇人の役割とは」という、大きな問いにも明快な答えをいただいて興奮!
 誰かと出会うなら、相手のことを学んでおくこと、そして感動させること。鈴木さんとSCOTの皆さんの数々の功績は、感動と尊敬を軸にした人間同士の営みを、地道に積み重ねて達成されたものだとわかりました。

 演劇にかかわって十数年になる私にとって、エポックメイキングな出来事でした。少なくとも鈴木さんのお話の意味が理解できる程度には、経験を積んで知識を蓄えることができたのだなと、確かめられました。この場に居合わせられて、えらかったな、自分。がんばったな、自分。この道で良かったらしいよ、自分。信じて進め。

 SCOT発行の書籍「SCOTの軌跡を語る」と「鈴木忠志対談集〈私たち〉は必要とされるのか?!」↓
20130604_onpam_SCOT.JPG


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2013年06月06日 14:30 | TrackBack (0)