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ジャーナリズムの現場から (講談社現代新書) 新書 – 2014/8/19
大鹿 靖明
(著)
閉塞感が漂う日本のジャーナリズム。新聞、雑誌、テレビ、メディアを問わず、権力に対する批判精神は次第に失われ、予定調和的な報道を良しとする言論人が増えてきた。かつては風通しのよかった社内には官僚主義がはびこり、本来自由であるはずの記者たちの言論を管理しようという悪しき風潮が蔓延しつつある。こうした逆風下にあっても優れた報道を続けている良心的ジャーナリストたちがいる。
硬派の調査報道ノンフィクションを手がけきた大鹿靖明氏が、さまざまな分野で活躍するジャーナリストを取材し、その生き様を活写する。メディア業界を志す学生、職業人ジャーナリスト必読の書
第1章 命がけの探検取材から見てくる「真実」
角幡唯介(ノンフィクション作家/探検家)
第2章 経済ジャーナリストとしての矜持
高橋篤史{経済ジャーリスト)
第3章 現実主義に立って、論を説く
長谷川幸洋(東京新聞 編集委員)
第4章 タブーに果敢に挑んでこその週刊誌ジャーナリズム
安田浩一(ノンフィクション作家)
第5章 取材相手に無理強いしない「一緒に考える」という立ち位置
大治朋子(毎日新聞エルサレム支局長)
第6章 腕利き社会部記者の「美学」とセカンドライフ
小俣一平〈坂上 遼〉 (探訪記者)
第7章 生活と作品が連動、子育てと家族の問題を追いかける
杉山 春(ルポライター)
第8章 あえて歴史にこだわる理由を話そう
栗原俊雄(毎日新聞学芸部記者)
第9章 日経新聞社長と差し違えたスクープ記者の「挽歌」
大塚将司(元日本経済新聞記者)
第10章 堀川 惠子(ジャーナリスト)
文字と放送 二つの世界に生きる 強い使命感が支える驚異の取材力
硬派の調査報道ノンフィクションを手がけきた大鹿靖明氏が、さまざまな分野で活躍するジャーナリストを取材し、その生き様を活写する。メディア業界を志す学生、職業人ジャーナリスト必読の書
第1章 命がけの探検取材から見てくる「真実」
角幡唯介(ノンフィクション作家/探検家)
第2章 経済ジャーナリストとしての矜持
高橋篤史{経済ジャーリスト)
第3章 現実主義に立って、論を説く
長谷川幸洋(東京新聞 編集委員)
第4章 タブーに果敢に挑んでこその週刊誌ジャーナリズム
安田浩一(ノンフィクション作家)
第5章 取材相手に無理強いしない「一緒に考える」という立ち位置
大治朋子(毎日新聞エルサレム支局長)
第6章 腕利き社会部記者の「美学」とセカンドライフ
小俣一平〈坂上 遼〉 (探訪記者)
第7章 生活と作品が連動、子育てと家族の問題を追いかける
杉山 春(ルポライター)
第8章 あえて歴史にこだわる理由を話そう
栗原俊雄(毎日新聞学芸部記者)
第9章 日経新聞社長と差し違えたスクープ記者の「挽歌」
大塚将司(元日本経済新聞記者)
第10章 堀川 惠子(ジャーナリスト)
文字と放送 二つの世界に生きる 強い使命感が支える驚異の取材力
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2014/8/19
- ISBN-104062882760
- ISBN-13978-4062882767
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商品の説明
著者について
大鹿 靖明
大鹿 靖明(おおしか やすあき)
1965年、東京生まれ。早稲田大学卒業。ジャーナリスト。著書に『ヒルズ黙示録 検証・ライブドア』(2006年)、『ヒルズ黙示録・最終章』(2006年)、『墜ちた翼 ドキュメントJAL倒産』(2010年)がある。『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』(2012年)で第34回講談社ノンフィクション賞を受賞
大鹿 靖明(おおしか やすあき)
1965年、東京生まれ。早稲田大学卒業。ジャーナリスト。著書に『ヒルズ黙示録 検証・ライブドア』(2006年)、『ヒルズ黙示録・最終章』(2006年)、『墜ちた翼 ドキュメントJAL倒産』(2010年)がある。『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』(2012年)で第34回講談社ノンフィクション賞を受賞
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2014/8/19)
- 発売日 : 2014/8/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 352ページ
- ISBN-10 : 4062882760
- ISBN-13 : 978-4062882767
- Amazon 売れ筋ランキング: - 368,468位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,371位講談社現代新書
- - 56,585位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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ジャーナリスト・ノンフィクション作家 1965年、東京生まれ。早稲田大政治経済学部政治学科卒。88年、朝日新聞社入社。現在も同社勤務(経済部記者)。朝日新聞の再生をめざす「朝日新聞再生機構」メンバー。
代表作は、第28回講談社ノンフィクション賞と第5回新潮ドキュメント賞の候補作となった『ヒルズ黙示録 検証・ライブドア』(2006年)、第34回講談社ノンフィクション賞受賞作の『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』(12年)、『東芝の悲劇』(17年)。最新作は『金融庁戦記 企業監視官・佐々木清隆の事件簿』(21年)。
他の著書に『ヒルズ黙示録・最終章』(06年)、『堕ちた翼 ドキュメントJAL倒産』(10年)、編著書としてジャーナリスト、ノンフィクション作家10人との対談集『ジャーナリズムの現場から』(14年)がある。
このほか、取材班に加わったものとして『ゴーンショック 日産カルロス・ゴーン事件の真実』(20年)、『プロメテウスの罠 7』(17年)などがある。
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トップレビュー
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2021年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一人一人、読み応えがありました。今までずっとジャーナリストと言う人種、職業に懐疑的でした。小利口な顔をし無責任に言い放つだけ。アメリカのニュースを毎日1時間以上見ていますが、トランプ大統領に対するCNNのクリス・クオモ、レモンの偏向は本当にひどかったと思います。この本を読んで、日本のジャーナリストにもまともな人がたくさんいると思いました。ありがとうございました。
2014年11月8日に日本でレビュー済み
この本に登場しているジャーナリストは『本物』のジャーナリストだ!ぜひ、みなさんにも、お読み頂きたい一冊である!今のジャーナリスト(特に新聞記者)は政府、中央銀行、自治体にとって都合の良い情報を貰い、右から左へ垂れ流しているだけのサラリーマンだ!『特ダネ』はジャーナリストの『感性』、『足』、『手間』、『カネ』がなければ生まれない!
ただ気になるのは、この本に登場するジャーナリストのうち、何人かが元朝日新聞記者『本多勝一』を尊敬していると発言していることだ!本多勝一は『中国の旅』等で旧日本軍の悪事を糾弾しているが、まったく旧日本軍の悪事がなかったとは言えないが、誇張しすぎと中国の主張を200パーセント垂れ流している嘘つき野郎で、第二の『吉田清治』だ!(※本多勝一は、南京大虐殺の内容や人数などの数字は調査しておらず、すべて中国の主張に基いていると本多勝一自身が認めている!それでジャーナリストなのか?!)
大鹿靖明氏は現職の朝日新聞社記者であり、本物のジャーナリストであるが、茶坊主サラリーマンが出世してゆく朝日新聞社では『異端児』だろう!この本を出したことで、きっと朝日新聞社の幹部に睨まれているに違いない!だから、近い将来、朝日新聞社を退職してフリーのジャーナリストになるのではないか?そうなったら、とても残念なことであるが、他の茶坊主サラリーマンの朝日新聞社記者とは異なり、フリーとなっても十二分に『喰っていく』ことができる人材(人財)だ!
ただ気になるのは、この本に登場するジャーナリストのうち、何人かが元朝日新聞記者『本多勝一』を尊敬していると発言していることだ!本多勝一は『中国の旅』等で旧日本軍の悪事を糾弾しているが、まったく旧日本軍の悪事がなかったとは言えないが、誇張しすぎと中国の主張を200パーセント垂れ流している嘘つき野郎で、第二の『吉田清治』だ!(※本多勝一は、南京大虐殺の内容や人数などの数字は調査しておらず、すべて中国の主張に基いていると本多勝一自身が認めている!それでジャーナリストなのか?!)
大鹿靖明氏は現職の朝日新聞社記者であり、本物のジャーナリストであるが、茶坊主サラリーマンが出世してゆく朝日新聞社では『異端児』だろう!この本を出したことで、きっと朝日新聞社の幹部に睨まれているに違いない!だから、近い将来、朝日新聞社を退職してフリーのジャーナリストになるのではないか?そうなったら、とても残念なことであるが、他の茶坊主サラリーマンの朝日新聞社記者とは異なり、フリーとなっても十二分に『喰っていく』ことができる人材(人財)だ!
2018年12月2日に日本でレビュー済み
2014年刊。注目されるノンフィクション作家のインタビュー集。
朝日新聞の記者で『メルトダウン』の大鹿靖明氏が『極夜行』の角幡唯介氏、『永山則夫』の堀川惠子氏、『戦艦大和』の栗原俊夫氏など10名にインタビュー。
早稲田の先輩の高野秀行氏の作品に嫉妬したのが新聞記者を辞める動機でもあったこと(角幡唯介)、社内で冷や飯を食っているときに作家の腕を磨いたこと(長谷川幸洋)、師匠でもあった佐野眞一に複雑な感情を持っていること(安田浩一)、死刑の取材をしていると公安にマークされるようになったこと(堀川惠子)。作品のなかでは語られることのないエピソードはノンフィクションの読み手にはたまらない内容。
作家ごとにお勧めの作品を紹介されているのも良いです。
朝日新聞の記者で『メルトダウン』の大鹿靖明氏が『極夜行』の角幡唯介氏、『永山則夫』の堀川惠子氏、『戦艦大和』の栗原俊夫氏など10名にインタビュー。
早稲田の先輩の高野秀行氏の作品に嫉妬したのが新聞記者を辞める動機でもあったこと(角幡唯介)、社内で冷や飯を食っているときに作家の腕を磨いたこと(長谷川幸洋)、師匠でもあった佐野眞一に複雑な感情を持っていること(安田浩一)、死刑の取材をしていると公安にマークされるようになったこと(堀川惠子)。作品のなかでは語られることのないエピソードはノンフィクションの読み手にはたまらない内容。
作家ごとにお勧めの作品を紹介されているのも良いです。
2014年9月15日に日本でレビュー済み
著者はライブドア事件や東電の取材で著名な、朝日新聞の経済記者。コンプラリスクや社内の官僚化で自己規制が進み、組織ジャーナリズムが萎縮していると強く憂う。新聞や放送の報道で、読んで面白いのはやはり自分で企画した記事だが、今や新聞で発表ものが80%になるという。記者自身も金太郎飴化し、発表元が言ったことを書くだけ。会社側もリスクを忌避したいので、金にならない管理部門が社内官僚化する。発表元におもねった記事が増え、それが「読者不在だ」とマスコミ不信を増幅する。調査報道が減りつつあるこうした報道の現状をどう変えるか、10人の書き手との対談で考えている。
東洋経済記者だった経済ジャーナリストの高橋篤史は、「今のジャーナリズムを覆っているのは、わかりやすい解説を求める『池上彰化』(p66)」という。ハコ企業の内幕ものを多く書く高橋だが、ビジネス書で売れるのはジコケー本ばかりと嘆く。「朝日も池上さんのような意見に引っ張られすぎた紙面作りになっている」。劣化した読者に追従し、Q&Aが増え分かりやすい予定調和な話が好まれる。それでますます読み手の力が上がらない悪循環に陥る。分かりやすく解説する方が楽だし、読者も求めていることを口実に、リリースを分かりやすく書き直すだけだと、高橋が追っていたような木村剛銀行のような小難しい「闇」が掘り起こされなくなってしまう。「池上彰化」の罪は重い。
本題から大きくそれるが、虐待死事件の母親の生涯を追った「 ルポ 虐待: 大阪二児置き去り死事件 (ちくま新書) 」を取材した杉山春の「苦しければ母親をおりる」という訴えに強く共感した。世間には「育児は母親の責務」という通念があり、母親にも子どもを「最後に残された自分のもの」だという意識がある。だから母子家庭だと母親は心がぶっ壊れても抱え込んで虐待してしまう。自分も虐待されたため他者を信頼できず、母子で孤立するケースが多い。育児で苦しいなら、隠さず助けを求めていいし、ダメでも生きていけばいい。自身も子育てで苦しんだ著者だからこそ辿り着いた助言だ。私もまだ始まって間もないけど、産科医、精神科医、小児科医、自治体の保健師、両親、会社……色んな所に頼りまくっている。信じる力は大きい。この章を読んだだけでも、個人的にペイした気がする。
ただ、著者も「ジャーナリズム」のハードルを上げすぎているきらいがある。調査報道をやりたい記者は、朝日でも20人に1人だという。「総合商社やメガバンクと併願するような受験エリートを採用しがち」と。ないない、総合商社レベルの人材は斜陽産業なんて圏外。それはともかく、小俣一平や高橋がいうように、5W1Hの発表ベタ記事を掘り下げてアナザーストーリーを見つけるでもいい。角幡唯介がいうように、朝日の社風も著者もホームランを狙いすぎているんじゃないかと。昨今話題の騒動で、日展問題などでいい調査報道もしていた朝日がますます内向きにならないといいが。
「あるべきジャーナリズムを考える」テーマだけあって、インタビュー集ではあるが内容は濃いし、10人中5人は私も著作を読んだことがあって人選もいい。しっかりした事前準備や、著者の問題意識を交えた突っ込んだ問いとインタビューイの回答がよくかみあっている。それは別として元NHK記者の小俣が語るモミー評「三井物産ってどこかの宗教団体みたいに150人位副社長がいるのかと思ったよ(爆笑)」が秀逸。色んな意味で、分かる人には分かる。
東洋経済記者だった経済ジャーナリストの高橋篤史は、「今のジャーナリズムを覆っているのは、わかりやすい解説を求める『池上彰化』(p66)」という。ハコ企業の内幕ものを多く書く高橋だが、ビジネス書で売れるのはジコケー本ばかりと嘆く。「朝日も池上さんのような意見に引っ張られすぎた紙面作りになっている」。劣化した読者に追従し、Q&Aが増え分かりやすい予定調和な話が好まれる。それでますます読み手の力が上がらない悪循環に陥る。分かりやすく解説する方が楽だし、読者も求めていることを口実に、リリースを分かりやすく書き直すだけだと、高橋が追っていたような木村剛銀行のような小難しい「闇」が掘り起こされなくなってしまう。「池上彰化」の罪は重い。
本題から大きくそれるが、虐待死事件の母親の生涯を追った「 ルポ 虐待: 大阪二児置き去り死事件 (ちくま新書) 」を取材した杉山春の「苦しければ母親をおりる」という訴えに強く共感した。世間には「育児は母親の責務」という通念があり、母親にも子どもを「最後に残された自分のもの」だという意識がある。だから母子家庭だと母親は心がぶっ壊れても抱え込んで虐待してしまう。自分も虐待されたため他者を信頼できず、母子で孤立するケースが多い。育児で苦しいなら、隠さず助けを求めていいし、ダメでも生きていけばいい。自身も子育てで苦しんだ著者だからこそ辿り着いた助言だ。私もまだ始まって間もないけど、産科医、精神科医、小児科医、自治体の保健師、両親、会社……色んな所に頼りまくっている。信じる力は大きい。この章を読んだだけでも、個人的にペイした気がする。
ただ、著者も「ジャーナリズム」のハードルを上げすぎているきらいがある。調査報道をやりたい記者は、朝日でも20人に1人だという。「総合商社やメガバンクと併願するような受験エリートを採用しがち」と。ないない、総合商社レベルの人材は斜陽産業なんて圏外。それはともかく、小俣一平や高橋がいうように、5W1Hの発表ベタ記事を掘り下げてアナザーストーリーを見つけるでもいい。角幡唯介がいうように、朝日の社風も著者もホームランを狙いすぎているんじゃないかと。昨今話題の騒動で、日展問題などでいい調査報道もしていた朝日がますます内向きにならないといいが。
「あるべきジャーナリズムを考える」テーマだけあって、インタビュー集ではあるが内容は濃いし、10人中5人は私も著作を読んだことがあって人選もいい。しっかりした事前準備や、著者の問題意識を交えた突っ込んだ問いとインタビューイの回答がよくかみあっている。それは別として元NHK記者の小俣が語るモミー評「三井物産ってどこかの宗教団体みたいに150人位副社長がいるのかと思ったよ(爆笑)」が秀逸。色んな意味で、分かる人には分かる。
2014年8月31日に日本でレビュー済み
ジャーナリズムとそれを担う新聞記者ら「現場の劣化は激しい(p.7)」と憂慮する著者が、「『これは』と思えるジャーナリスト(ノンフィクション作家、ルポライター)(p.8)」を取材した書。
それぞれのインタビューは、個々のインタビュイーの「守備範囲(探検であったり、金融であったり、戦後史であったり、司法であったり)」に関わる部分と、(現在の)ジャーナリズムについての部分で構成されているが、前者の方がインパクトが大きい。
面白いと思ったのは、インタビュイーであるジャーナリストに、本多勝一・鎌田慧的な、いわば「反権力」的な人もいれば、政府の審議会委員に入っている人や「海老沢さん(勝二元NHK会長、「独裁者」として批判を浴びた)の子分だった(p.196)」と自ら言う人まで、幅が広いこと。
また、私はこれまで(新聞と比べて)雑誌というものを低く見ていたのだが、「週刊誌はまず自分で企画しなくちゃいけない……企画力というのですかね、そういうのが身につきました(pp.151-152)」というように評価をしている人が複数いたことも発見である。
著者は「悪弊が身についていない若きジャーナリストたちに向けて(p.7)」書いたというが、むろんマスコミの受け手にとっても有益。特に、「いまのジャーナリズムを覆っているのは、わかりやすいニュース解説を求める『池上彰』化ですよ。池上さん自身の功績は大いにあるとは思いますが、あまりにそればっかりだと読者のリテラシーが一向にあがってこない(p.67)」というインタビュイーの1人の発言には耳を傾けたい。
著者の、「今の日本のジャーナリズムは問題ですよね」というスタンスでの、「誘導」的な質問が散見され、そこは気になった。
それぞれのインタビューは、個々のインタビュイーの「守備範囲(探検であったり、金融であったり、戦後史であったり、司法であったり)」に関わる部分と、(現在の)ジャーナリズムについての部分で構成されているが、前者の方がインパクトが大きい。
面白いと思ったのは、インタビュイーであるジャーナリストに、本多勝一・鎌田慧的な、いわば「反権力」的な人もいれば、政府の審議会委員に入っている人や「海老沢さん(勝二元NHK会長、「独裁者」として批判を浴びた)の子分だった(p.196)」と自ら言う人まで、幅が広いこと。
また、私はこれまで(新聞と比べて)雑誌というものを低く見ていたのだが、「週刊誌はまず自分で企画しなくちゃいけない……企画力というのですかね、そういうのが身につきました(pp.151-152)」というように評価をしている人が複数いたことも発見である。
著者は「悪弊が身についていない若きジャーナリストたちに向けて(p.7)」書いたというが、むろんマスコミの受け手にとっても有益。特に、「いまのジャーナリズムを覆っているのは、わかりやすいニュース解説を求める『池上彰』化ですよ。池上さん自身の功績は大いにあるとは思いますが、あまりにそればっかりだと読者のリテラシーが一向にあがってこない(p.67)」というインタビュイーの1人の発言には耳を傾けたい。
著者の、「今の日本のジャーナリズムは問題ですよね」というスタンスでの、「誘導」的な質問が散見され、そこは気になった。