新刊『ご当地電力はじめました!』を出版しました!! | 全国ご当地エネルギーリポート!

全国ご当地エネルギーリポート!

-エネ経会議・特派員:ノンフィクションライター高橋真樹が行くー

お待たせしました!この3年間、全国を駆け回って取材してきたご当地電力を中心としたエネルギーの話をまとめた本が、本日1月21日に出版となりました。タイトルはズバリ、『ご当地電力はじめました!』(岩波ジュニア新書)です。各地で活躍するみなさんの熱い思いがたっぷりつまっていますよ!

ざっくりとした内容としては、この「全国ご当地エネルギーリポート」で取り上げた数々のご当地電力はもちろん、原発事故があった福島での取り組み、省エネと住まいのとらえ方や、2016年に迫った電力自由化をどう考えるかなど、幅広く取り上げています。わたしたちひとり一人の暮らしとエネルギーの関係がどう変わっていくのか、について考えるきっかけにしていただければ幸いです。

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『ご当地電力はじめました!』
(岩波ジュニア新書)


この本は「ジュニア新書」ということで、エネルギーのことをほとんど考えたことがない若い人でも読みやすいように書いたつもりです。この分野では専門書がたくさん出ていますが、そのような情報に触れる前のはじめの一冊として、お薦めできるものがつくれればという思いを込めました。


藤野電力のオフグリッドソーラー

一方、前著『自然エネルギー革命をはじめよう~地域でつくるみんなの電力』(2012年11月刊行・大月書店)の続きとしても楽しんでもらえると思います。前著では、東日本大震災で行った自然エネルギーによる災害支援の取り組みや、ISEPの飯田哲也さんらが唱える「コミュニティパワー」に震災前から取り組むパイオニアの人たちを中心に取り上げています。今回の本では、震災からすでに3年以上がたち、原発事故をきっかけとして立ち上がったさまざまな取り組みが成果をあげてきている様子を描きました。

もちろん、最近の全国ご当地エネルギーリポートでも取り上げているように、自然エネルギーの地域事業を取り巻く状況は厳しさを増しています。しかし、世界や日本のエネルギーをめぐる流れを見れば、長期的な意味では、こうした取り組みが主流になっていくべきことは間違いありません。そして、エネルギーに一般の人たちが取り組むようになったことの意義は、何にも代え難い価値があるように思います。そして、このご当地電力の活動をさらに飛躍させられるかどうかは、一人一人の関心と行動にかかっています。エネルギーに関心があまりない人にこそ、手に取ってもらいたいと思います。

多摩エネ協の次世代リーダー育成プログラム

◆本書に登場するご当地電力
藤野電力(神奈川県相模原市)ほうとくエネルギー(神奈川県小田原市)北海道グリーンファンド&市民風力発電(北海道)おひさま進歩エネルギー&飯田市(長野県飯田市)えこえね南相馬研究機構(福島県南相馬市)いわきおてんとSUN企業組合(福島県いわき市)会津電力&会津自然エネルギー機構(福島県会津地方)宝塚すみれ発電&宝塚市新エネルギー推進課(兵庫県宝塚市)地域再生機構&石徹白農業用水農業協同組合(岐阜県郡上市石徹白地区)多摩電力&多摩循環型エネルギー協議会(東京都多摩市)上田市民エネルギー(長野県上田市)徳島地域エネルギー(徳島県徳島市)全国ご当地エネルギー協会生活クラブ生協の風車「夢風」(秋田県にかほ市)/山形県立村山産業高校の太陽光プロジェクト/THE SOLAR BUDOKKAN
ミドルグルンデン洋上風力発電所&サムソ島(デンマーク)/ヘップバーン・ウィンド(オーストラリア)ほか

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