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剣豪将軍義輝 上 鳳雛ノ太刀<新装版> (徳間文庫) 文庫 – 2011/11/2
- 本の長さ362ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2011/11/2
- 寸法10.8 x 1.4 x 14.9 cm
- ISBN-104198934614
- ISBN-13978-4198934613
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
応仁の乱後、剣士として生きようとした足利義輝の生涯
寄らば大樹の陰と言う。大樹とは、征夷大将軍の異称でもある。宮本昌孝『剣豪将軍義輝』の主人公は室町幕府第十三代将軍・足利義輝だ。
応仁の乱後、幕府は弱体化の一途を辿り、下剋上の世が到来していた。弱冠十一歳で元服して将軍職に就いた義藤(のちの義輝)は、しかし初陣にて手痛い敗戦を蒙る。自ら佩刀(はいとう)の大般若長光を揮(ふる)って戦場を駆けたものの、彼の軍は弱かったのだ。強くならなければならぬ。そう覚悟した義藤は自らの剣を高めるべく、厳しい修業に励む。
戦国武将が覇を競い合う軍記小説の臨場感と、道を極めんとするものが技芸を通じて己れの内面と向き合う剣豪小説の精神とが、固く手を結び合った完璧な娯楽時代小説。それが『剣豪将軍義輝』だ。
強さを求める義輝の態度は凜々しく、胸を打たれるが、それは敵を惹きつけもする。彼の将軍首を取ろうとするのが三好長慶ら、逆賊の臣どもである。一方で、流浪の武芸者・熊鷹のように剣豪としての一個人・義輝をつけ狙い、打ち負かさんとする者もいる。闘争心の為せる業である。
こうした大小の敵の挑戦を正面から受け、正々堂々と跳ね返し、時には敗北を喫しながら泥土の中からまた強くなっていく。義輝のその姿には憧れざるをえない。
この真っ直ぐな青年将軍を大樹と慕う者たちが、彼の下に集ってくる物語でもある。強さだけではなく心で結びついた関係、人が誰かを信頼するというのはいかなることかを本書は描くのだ。
長大な作品ではあるが、義輝の生涯は夜空を瞬時に横切る流星のようであり、その軌跡を目で追ううち、あっという間に読み切ってしまうだろう。涙と眠気で目が霞む朝が、きっと待っている。(恋)
評者:徹夜本研究会
(週刊文春 2018年06月21日号掲載)出版社からのコメント
著者について
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2011/11/2)
- 発売日 : 2011/11/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 362ページ
- ISBN-10 : 4198934614
- ISBN-13 : 978-4198934613
- 寸法 : 10.8 x 1.4 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 751,695位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,128位徳間文庫
- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
でも義輝は好きなので、
完全なるフィクションと割り切って読めば楽しい。
剣の裁き、体術の表現も素人に分かりやすく、具体的に書いてある。古本屋で見つけたが、拾い物だった
その強さは天下無双です。強い!あまりにも強い!し、将軍なのに!?ヾ( ̄ー ̄;)
そして、背も高くてハンサムで頭も良くて性格もいい!( ̄◇ ̄;)/
嫌な奴だね義輝( -_-)
と、個人的な妬みはおいといて、上中下ともに義輝の溌剌とした生きざまが気持ちがいい。
登場人物も癖があって魅力的です。それは各々が対峙する宿敵にも共通しています。
そして個性的な仲間達の義輝への献身的な働きと自己犠牲にも心が奪われます。
また作者の卓越した構成にも舌を巻きます。上中下ともなる長編にだと中だるみになったり、
読者に飽きられたりするようになってくる傾向があると思うのですが、それが全くありません。
ですから、短期間に一気に読んでしまった読者が多いことでしょうね。
で、結末なのですが・・・・( ̄ー ̄;) とにかく壮絶ですよ。
ただ、★5とならない理由があるのですね。
史実に基づいているとはいえ、相当に脚色している本作。
そりゃいくらなんでもないでしょうが?という場面も随分とありますが、
まあ苦笑い程度で納められるのです。
でもね、斬首された玉や真羽の遺体を掘り起こしてお腹から胎児を取り出し、
代理母に移し替えて出産させるという妖術がどうしてもなじめませんでしたねえ。
そこが★マイナス1個でした。
本書は室町幕府第十三代将軍足利義輝の生涯を描いています。塚原卜伝や上泉秀綱といった剣豪と出会い剣術の腕を磨き、斉藤道三や上杉謙信、織田信長とともに時代を動かそうとした将軍をさわやかに表現しています。
正直、室町時代といえば歴史ファン以外には少しマイナーな時代ではないでしょうか。さらにその中でも第十三代将軍足利義輝なんてほとんどの人が知らないでしょう。しかしこの小説を読む限り、この人物はまれに見る剣豪であり為政者であり、つまりは大英傑です。ですから剣豪小説としても一英雄小説としてもとてもワクワクしながら読めます。学校の勉強なんかで室町時代のことがなかなか覚えられないならこの小説を読めば強烈に記憶に残ること請け合いです。
一番良かったのはやはりラスト、義輝が一人で何百人もの刺客と戦う場面。歴史小説のラストとしてはこれまで『燃えよ剣』の土方の最期のシーンが一番カッコいいと思ってきましたが、本書の義輝の最期はそれを越えました。現在であれば全て国宝級の名刀を自分の周りに何本も刺したて、刺客を何人か斬っては次の名刀に持ち替えその刀の名前を言っては自分を斬ったら与えるぞ、って・・・。将軍であり剣豪だからこそ在り得たシーンです。
これNHKの大河ドラマにしたら絶対面白いと思うんですけどね〜。それくらいの掘り出し物です。
大河ドラマ「麒麟がくる」を視聴したか、あるいは義輝公の愛刀「大般若長光」という名に聞き覚えがあるような者であれば興味を途切れさせず読めるかと思う。オリジナルキャラクターも多数登場するが、彼らの目線で物語が進行していくわけではないのでさほど気にはならなかった。